白羽山はばたきの森に集う会

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前へ     H26年8月23日(土)〜24日(日)  次へ

夏季研修旅行で奥大井と南アルプスの千枚岳に登ってきました。
天候は今一つでしたが、良い勉強になりました。

スケジュール
8月23日(土) 8:20〜8:45 川根本町千頭支所前に集合、4台に分乗し出発。
10:15 畑薙第1ダムゲートを通過。
11:30〜12:00 椹島ロッジで昼食。
13:00〜13:30 東海道リニア坑口を視察。
15:45 椹島ロッジに帰着。
16:00〜18:30 入浴、夕食、学習会。
19:00〜20:00 就寝。
8月24日(日) 5:00 椹島ロッジ出発。
5:20〜6:20 千枚林道ゲート通過、千枚小屋駐車場出発。
7:00〜7:40 千枚小屋(2,600m)にて朝食。
8:45〜10:00 千枚岳(2,800m)、丸山(3,032m)。
10:45〜12:45 千枚小屋を経て椹島駐車場。
13:30〜14:30 赤石温泉にて昼食、入浴。
16:50 千頭支所前で終りの会、解散。
8月24日(日)7:40a.m.千枚小屋にて(2,600m)。会員15名+他5名。平均年齢は??歳。

8月23日(土):千頭集合→畑薙→椹島ロッジ→二軒小屋→東海道リニア坑口→椹島ロッジ(宿泊)

8:30 千頭支所前に集合。計20名。 9:30 井川の田代でトイレ休憩。 10:10 東俣林道のゲートで…
許可証を提示して通行手続き。 赤沢崩れ。大量の土砂が大井川へ。 山内さんに会計をお願いしました。
11:30 椹島で昼食。 12:00 椹島ロッジで集合写真。 12:30 仙石大橋。
12:45 二軒小屋から西俣林道へ。 林道はいたる所が土砂崩れ。 13:10 車両を乗り捨てて徒歩。
リニア工事用に立派な橋と道路。 でもやはり崩落があり 歩くこと30分で…
 リニア坑口採掘地点に着いた。
ここに宿舎も建設予定。意外に広い。
途中、岩の上で生育したモミ。   二軒小屋にある東電の田代ダム。
ここから山梨県側へ毎秒5トン。
     
 こちらは大井川へ毎秒5トン。
これがトンネルで2トン減ると…
東海フォレストの二軒小屋ロッジ。
定員は25名くらい。
 
 15:00 ロッジの内部。
     
 ロッジ横の冬期登山者用の小屋。  その内部。畳が敷かれていた。 東海フォレストの二軒小屋事務所。
看板はトウヒの大木。右端は菊池所長。
 
 
 15:15 下流の問題になっている
工事用残土の置き場予定地。
 16:00 椹島に戻ると県警の
パトカーと消防車がいた。
 前々日に聖岳で行方不明になった
登山者1名の捜索会議中。
   
17:00 入浴後の夕食。 メニューは4年前と同じだった。 17:45 勉強会。講師は内海さん。

○奥大井の見所は小澤さんが用意してくれたこちらの資料を参照して下さい。→「研修会資料

○また、奥大井の地図にリニア関係の地点を追記したものを森田さんに用意していただきました。→「奥大井地図

○東海道リニア新幹線工事の概要(静岡県)についても役場の大沢さんに用意していただきました。→「東海道リニア工事

○リニア新幹線の坑口予定地点は思いの外広く、作業員宿舎も建設予定とのことです。この地下1,000mにトンネルが通ります。斜坑を掘る訳ですから実際の長さはかなりになると思います。

○二軒小屋から坑口までの道路も既に敷設されていましたが、写真の様にいたる所で山の崩落があり、当日も坑口までは車で入れませんでした。冬季は積雪も2m程度はありますが、トンネル工事は年中行うとのことです。

○工事の残土置き場は何カ所か候補に上がっているようです。上記写真は燕沢付近ですが、今までの工事の残土置き場にもなっていました。

○JR東海の説明では、トンネル敷設で大井川の流量が最大毎秒2トン減少します。その根拠は「トンネルからにじみ出る水の量を総延長で計算したのではないか」と言うのが、森田さんの説明でした。

○しかし、そのために大井川の源流地域の表流水が減少すると言うのは、考えにくいのではないかと思いますが…。

○リニアについては新聞にこんな記事もありました。→「H260818朝日

○椹島ロッジには警察と消防署員が詰めていました。前々日に椹島から聖岳へ向かった5人の内、1人が行方不明になっているようでした。


8月24日(日):2日目は2組に別れ各々千枚岳、丸山を目指しました。

4:30 雲行きが怪しい。 衛星携帯電話は警察用。 トレイルランナー?下記参照。
東海フォレストの送迎用バス。 5:00 千枚林道へ入山する車両は4台。 5:20 ゲートを入って…
大井川の本流で写真は上流側。
巨石が転がる。
6:00 千枚林道は前回より良く
整備されていた。
6:20 ストレッチ体操をして出発。
すぐに登山道の標識が現れる。 樹齢200年のシラビソ、トウヒ。 6:35 極盛相の森林を行く。
つかの間の富士。上空に暗雲が… 途中の樹標。 7:00 千枚小屋で遅い朝食。
椹島ロッジに頼んでおいた朝食弁当。 千枚小屋の受付。 その横の宿泊施設。
トイレのユーモラスな注意書き。
使用料は\100。
下で待ち受けるステンレスタンク。
レベル計付き。下記参照。
小屋の主人の杉下君と内海さん。
下記参照。
7:45 千枚小屋を出発。 マルハナブキの群落にはネット。
下記参照。
大きくたわんだダケカンバの中を行く。
タカネマツムシソウ。 クルマユリ。 横田川さんは7?才で今回の最高齢。
 千枚岳山頂が近付いてきた。
青空でないのが残念。
8:45 山頂。前列右端の河村さんは
○○才で今回女性最高齢、でも一番若い?
 
その先の丸山へ向かう一行は14名。 
     
 キタダケヨモギ他の群落。 稜線は霧が深くなってきた。  赤石はついにその姿を現さなかった。 
   
 9:30 そろそろ下山。 山頂に戻ると別組が来ていた。
藤枝から5人組の御婦人。
 
左が悪沢岳(3,141m)、右が丸山(3,032m)。 
     
 風雪に耐えたダケカンバの老木。  丸山組も帰ってきて…  10:40 千枚小屋も見えてきた。
     
 水飲み場で。これがまた美味。 朝見かけた人も。神奈川からの3人組。
下記参照。
 
小屋の道標。荒川岳まで240分とある。 
     
 13:00 椹島ロッジに帰着。  小屋へ物資を運ぶヘリ。 昨日見た赤沢崩れ。尾根まで崩落している。 
     
14:00 途中1台がパンクしたが、
東俣林道ゲートへ無事帰着。
 
 返却した許可証。静岡市長が許可者。  裏側にもこまごまとした注意書きがあった。
     
14:30 途中の赤石温泉で昼食と入浴。 赤石温泉白樺荘はバイオマス。 16:45 千頭支所前で解散。

○8月23日、24日共に快晴とはいかず終日曇りでしたが、雨に降られることはなく、まずまずの天候でした。

○千枚小屋は2度の焼失を経て今の姿に再建されました。前回(H22年)に来た時はまだプレハブの小屋でした。

○小屋主人の杉下さんは東京都出身で独身、今年で7年目。毎年夏は山小屋、オフシーズンは下界で測量の仕事をしているそうです。

○トイレは写真のようにステンレスタンクに貯めてヘリで椹島まで降ろし、業者によりバキューム洗浄され戻ってくると、杉下さんから説明を受けました。南アの山小屋は全てこの方式です。

○椹島には民間の航空会社が常駐し、小屋毎に分けた荷物を次々と輸送していました。ボッカの時代に較べ隔世の感があります。

○女性を含む神奈川からの3人組は、朝5時に椹島を発ち10時には平気な顔で千枚小屋にいました。これから荒川小屋まで約4〜5時間歩き、次の日は聖岳まで。どこかのグループと違い、健脚ぶりに感服です。荷物を最小限に絞っているのも印象的でした。

○小屋付近の高山植物は食害防止にフェンスで囲まれていました。前の週に静岡市の高校山岳部の生徒さんがボランティアで作業されたとのことです。

○千枚岳付近の高山植物については前回を参照して下さい。→「h220828


○南アルプスは今年ユネスコエコパークに認定されましたがその活動はよく解りません。学者先生とお役所が宣伝用に多少の予算を使って、それで立ち消えかなと懸念もしますが、新聞でこんな記事も見つけました。→「H261028朝日

○携帯電話は、椹島ロッジでSofbankのみ不安定ながら通じ、千枚小屋では3社ともダメ、千枚岳では場所によりdocomoが通じました。山稜まで出れば大体通信できるようです。

○皆さんのご協力で今年もまた楽しい研修旅行となりました。雨に降られなかっただけ良しとしましょう。ありがとうございました。

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