白羽山はばたきの森に集う会

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前へ     H25年4月21日(日)  次へ

午前中雨に降られましたが、自然の森観察会と史跡めぐりを実施しました。。

スケジュール
08:30 千頭駅前「音戯の郷」駐車場集合。
8:45〜9:50 馬路橋(まじばし)→護應土城址→八草辻→登山口駐車場。
9:50〜13:20 登山口→天狗石→天狗石山(昼食)→智者山。
13:15〜14:15 智者山→間伐林→林道→登山口駐車場→智者山神社。
14:15〜16:15 智者山神社→「智者の丘」公園→蛇骨沢→日英発電所跡→「音戯の郷」駐車場。
16:30 現地解散。
13:20 智者山で。本日の参加者は雨にもかかわらず14名。
前日の20日、川根はお茶摘みが
始まった。
茶畑、グランドゴルフ場、芝桜、
大井川、SL。
8:30 雨の中、千頭駅前で受付開始。
9:00 馬路大橋で。前方は未開通の
小長井トンネル。H30年開通予定。
9:20 護應土城址で説明を聞く。
左に「土塁」の看板。
馬込の四つ辻、八草辻も霧雨の中…。
晴れていれば藁科川の源流が望める。
9:50 車を止めて出発。 杉林の間伐が進む登山口を行く。 10:30 暗い杉林を抜け自然林へ出た。
10:50 内海さんの説明を聞く。 オオイタヤメイゲツ。 樹種を確認に表面をカット。
「キハダ」であった。
いたる所にバイケイソウの群落があった。 11:30 分岐点。標識は「千頭山の会」の
山内さんが担ぎ上げた。ご苦労様です。
「天狗石」の標識も山内さん。
11:40 「天狗石」は数万年前に川原が
隆起したもので川原石が苔むしている。
11:45〜12:15 天狗石山(1366m)で
昼食。
ねじれたヒメシャラ。
12:30 無線の反射板へ移動。晴れて
いれば黒法師岳などが見えるが…
突然変異?全身真っ白なヒメシャラ。
初めて見ました。
枯葉の中から頭を出したスギゴケ。
倒木の上から成長した灌木。 林相の違い。左は人工林、右が
自然林。明るさも全然違う。
智者山からの下山道。野生のミツマタ。
トリカブト。花は7月頃。 13:30 急な間伐林を下る。 一気に切られた杉株には番号標識。
13:50 林道に下山。 14:15 智者山神社へ。 かつての道標には
「西 かわね道」の文字。
その道標にあったプレート。 遠く京都の人の絵馬。
「智者」山神社らしい。
神社の横にある夫婦杉。
樹齢は200年以上か。
夫婦杉は下部で和合。
間に子供の杉が…
見上げると30mを越し先端は霧の中。 冷害で真っ黒な茶畑が痛々しい。
下記参照。
13:10 「智者の丘」 公園の展望台。 右が千頭地区、左が小長井地区。
はるかに「はばたきの森」も見えた。
15:45 「蛇骨沢」で。下記参照。
16:00 日英発電所の跡地。
歴史遺産にしたい所。
その跡地の看板。明治43年から
26年間稼働し出力1400kWとある。
小山から細尾に渡る吊り橋。
上記の跡地をカシミールで見ると、
本流同士の距離がわずか50m余り。
大沢側の大井川。左側がかつての
取水口。
16:30 本日の実行委員は、山内
まゆみさん、河村さん、山内誠さん。

当初の参加人数は22名でしたが、雨のため14名の参加となりました。

当日の資料はこちらを参照してください→「自然の森観察会と史跡めぐり」。


護應土城は1640年代の南北朝の争いの時、土岐氏の城(砦)だったようです。

登山道から30分ほど杉林を登ると尾根筋の自然林となり、

智者山から天狗石山にかけて、バイケイソウの群落がいくつもありました。

登山道は「千頭山の会」の方々により良く整備され、標識もしっかりしていました。

登山道の尾根はちょうど川根本町と静岡市の境界にあたり、一部境界がはっきりしていない所もあるそうです。

小長井地区にはかつては「化成院(けじょういん)」という大きなお寺がありましたが、

明治の廃仏毀釈で追われ、現在は下流の徳山までお寺がなく、神道の世帯が多いとのことです。

「蛇骨沢(じゃこつざわ)」は大井川水系で唯一の石灰岩の出る沢です。

日英発電所は中電の標識では「大井川で最初の発電所」とありますが、実際は「地名発電所」が最初です。

上図の地図の半島状の所は通称「牛の頸(ギャーノクビ)」と呼ばれ、

わずか幅50mで落差が25mもあり、発電所はその落差を利用したものです。

地図を見ると、さながらチベットの「ツァンポー渓谷」の大屈曲部のようです。

午前中は小雨模様でしたが、盛り沢山の史跡めぐりとなりました。ありがとうございました。


以下、今年の川根茶の被害について若干報告します。
今年の川根茶は深刻な冷害に見舞われ、上の写真は白沢温泉の近くで撮影したものですが、

まるで右半分が、刈り落とされたかのように見えます。しかし実際は、右側が沢側、左が山側で、

右半分の新芽が凍害で所謂「凍った」状態となったものです。今回は遅霜ではなく、冷気その

もので、かえって防霜ファンが被害を広めたとの話もありました。かろうじて凍害を免れた所も

新芽の発育が悪く、香りがなく、まるで2番茶のようだとのことでした。


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