白羽山はばたきの森に集う会

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前へ     H22年5月16日(日)  次へ

本日は大井川源流部の自然観察会です。
心配された天候にも恵まれ新緑を満喫しました。

スケジュール
09:00 千頭駅前集合。
10:00 寸又峡の飛竜橋を渡り尾崎坂に駐車。寸又川右岸林道を徒歩開始。
10:20 湯山発電所。
11:10〜12:10 第1トンネル〜第3トンネル。
12:20〜13:00 千頭堰堤(ダム)にて昼食。
13:15〜13:30 最終目的地の天地吊橋。
16:00 千頭堰堤を経て尾崎坂駐車場。
16:15〜16:30 寸又峡エコリンピック植林跡地視察。
17:00 千頭駅前にて解散。
千頭堰堤にて。参加者19名。後方の山の中腹に寸又川左岸林道が見える。
千頭駅前の「音戯の郷」駐車場に集合。 寸又川右岸林道を歩き始める。 下に湯山発電所が見える。
中電の河川パトロール車に遭遇。 広葉樹の新緑の中を歩く。 随所に日本ミツバチの巣箱があった。
落石を抱いたままのブナの木。 バットに使うアオダモの花。 ヤマツヅジが緑に映えた。
第2トンネルの出口。
幅は軽四がギリギリ通行可能か。
林道の崩落工事には芯に発泡
スチロールが使用されていた。
第3トンネルは通称メガネトンネル。
ゆっくり歩いて2時間半。
千頭堰堤に到着。
昭和10年完成。満々と水を
湛えているが堆砂率は100%。
工事の慰霊碑の裏には慶尚南道人
の名前も。当時が偲ばれる。
12:30 ようやく昼食。 更に上流を目指すと まもなくダムの上部で土砂が一杯。
森林鉄道跡の石垣は度重なる地震
にも耐え残っていました。
最終目的地「天地吊橋」にて。
昔は対岸に部落があったそうです。
帰路寸又峡の10数年前の植林跡地
を見る。手入れをしないと…

○大井川上流部は本州唯一の環境省による「原生自然環境保全地域」に指定されています。
○寸又川右岸林道はかつての「千頭森林鉄道」跡で現在は中部電力が管理していて、千頭堰堤までは舗装されています。

○要所にガードレールがあり地中には通信ケーブルが埋設されていましたが途中崩落箇所があり現在は車両通行不可です。
○千頭堰堤より上部は放置されているようで、かつての索道小屋などは倒壊していました。
○天地索道は当時東洋一を誇り「見上げれば天に達し、見下ろせば地の果てまでも」が命名の由来だそうです。
○森林鉄道については会員の大村さんに資料を準備していただきました。→「千頭森林鉄道

○千頭堰堤の堆砂率100%とは、全て埋まっている訳ではなく、あくまで計画に対しての数値とのことです。
○千頭堰堤は戦前の昭和10年完成。なぜこんな山奥に?と思いましたが当時は森林開発で意外に開けていたとのことです。
○それから現在まで75年を経て、再び山奥の秘境に先祖帰り。ダムのこれからも課題となります。
○寸又峡のエコリンピック植林地跡は手入れがされておらず木も育っていませんでした。「はばたきの森」の重要性を改めて実感しました。

以上往復14kmの新緑一杯のトレッキングでした。

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