前へ H21年10月11日(日)〜12日(月、体育の日) 次へ
秋季研修旅行で富士山周辺を一泊二日で訪れました。2日目はガイドツアーも実施され一味違う旅行でした。
スケジュール | ||
1日目 | 8:00 | 藤枝総合庁舎前を3台に分乗し出発 |
9:30〜10:30 | 富士山本宮浅間大社参拝、湧玉池見学。 | |
11:30〜13:00 | 富士山スカイラインで富士宮登山口新五合目、散策昼食 | |
14:30〜15:30 | 東富士五湖道路を経て忍野八海 | |
16:30 | 富士緑の休暇村到着 | |
2日目 | 8:30 | 宿泊地出発 |
8:30〜9:30 | 富士スバルラインから吉田口五合目 | |
10:00〜12:30 | 御中道ガイドツアー、トレッキング、昼食 | |
13:30〜15:30 | 青木が原樹海トレッキングガイドツアー | |
19:00 | 帰路東名で事故渋滞しましたが藤枝総合庁舎に無事到着 | |
10月12日富士山御中道にて。後方の雲上からは赤石、間ノ岳、北岳、甲斐駒の南ア連峰が頭を出してくれました。 |
10月11日(日):1日目は表富士と忍野八海をまわりました。
9:30 浅間大社に参拝。山の雲も切れてきた。 | 湧玉池は富士の地下水。ニジマスは外来種ながら富士宮の「市の魚」に指定されました。 | |
11:30富士宮新五合目。山頂は近く見えるが… | 雲も晴れて下界の眺めが素晴らしい。 | 78歳、若い者には負けられない。 |
宝永山噴火口。大音響と共に落石が始まり… | 左上から巨石が右上の宝永山登山道を襲う… | 逃げ惑う登山客…間一髪助かりました。 |
14:30 忍野八海。近年は環境破壊が問題。 | 水深7mの湧池ですが人工で掘ったそうです。 | 榛の木林資料館で。手前は縄を編む機械。 |
資料館内の底抜池で。後方は杓子山1,598m。 | 江戸時代にしばしタイムスリップ。 | 16:30 宿泊地から。射光で初雪化粧が映えた。 |
○富士宮市のニジマス:ニジマスは本来は外来種で当初「市の魚」は問題と報道されましたが、富士養鱒場は長い歴史があり、また交雑の可能性も低いとして2009年6月に指定されました。
○富士山の落石事故:本年(2009年)7月13日に富士宮登山口新五合目の駐車場で仮眠中の男性が直撃を受け死亡事故がおきたばかりでした。新五合目登山口は落石の多い場所を避け造られたはずですが、事故は防ぎようの無いというのが実情のようです。
○富士山の初雪化粧:前日の10月10日に初雪化粧がありました。
10月12日(月):2日目は御中道と樹海のエコツアートレッキングを行いました。
6:00 朝起きると天候がどうも心配… | 朝風呂後 7:30 朝食を済ませて。 | 8:30 富士休暇村の前。晴れてきた。 |
10:00 ビジターセンターで説明を聞く。 | エコツアーガイドの景山さん。外気温約 5℃。 | 御中道コースは2.4kmを2時間かけて歩く。 |
ボランティアガイドは山梨県民で約30名が登録。 | サルオガセは寄生ではなく共生している。 | コケモモの実は甘酸っぱい味でした。 |
トレッキング道は良く整備されていた。 | 雪で変形したダケカンバ。 | 雪代(ユキシロ)の通った跡で説明を聞く。 |
巨大な雪代の導流堤。 まるでモノリスのよう。 |
12:00 南アをバックに奥庭駐車場へ下山。 | 13:30 樹海のツアーガイドは有料で\7,000。 |
まずは鳴沢氷穴へ。 | 昔は夏に氷を江戸に出荷していたとのこと。 夏場でも洞窟内は 0〜3℃。 |
五葉松の松ボックリをリスが食べると 「エビフライ」になるそうです。 |
「酢の木」の葉っぱ。確かに酸っぱい味がした。 | 溶岩流で出来た洞を見る。落ちていた石は… | 玄武岩で磁石に吸い付く。 |
ツルアリドウシとその実。 | ヒロハツリバナの実は独特な形。 | カツラの木とその横のミネバリの木。 |
最後は富岳風穴。 | 15:00 約1時間半のツアー。お疲れ様でした。 | プランナーの木村さん、ご苦労様でした。 |
○富士山ボランティアガイド:山梨県民の皆さんが登録していて約30名。影山さん他3名が専任で夏、秋は毎日富士山ビジターセンターに詰める。飯塚さんは勝沼から毎日出勤、スバルラインからはバスで五合目まで来られるそうです。期間は6月中旬〜10月末頃まで。
○雪代(ユキシロ):雪崩と土石流が一緒になったような現象で、御中道でも5ヵ所ほど通過跡があり、導流堤が何ヶ所もありました。
○御中道の植物:ハクサンシャクナゲ、ダケカンバ、カラマツ、コメツガ、シラビソ、フジサクラ、ミヤマハンノキ、などなど。植物帯はこちら。
○富士山の噴火口列:1707年に宝永火山爆発、富士山頂、奥庭、大室山、長尾山と続く火口列がある。
○青木が原樹海の植物:ツルアリドウシ、ヒロハツリバナ、ムラサキシキブ、ソヨゴ、アセビ、コシアブラ、ギンリョウソウ(ユウレイソウ)、五葉松、ツルウメモドキ、ヒトツバモミジ、などなど。しかし日当たりも悪く実のなる植物が少ないため、小鳥や動物は少ないそうです。
○溶岩流:玄武岩などで方位磁石が用を為さないため一度迷い込むと方角がわからなくなる。ただしGPSは大丈夫。
以下は実行委員さんからの感想です。
富士緑の休暇村 | 隣の温泉(ゆらり)は大混雑で薯を洗うよう(当日は団体さんで一杯でした)。でも大浴場は空いていて快適でした。 |
富士スバルライン | 料金所を通るとメロデイーポイントがあり約50km/hで走ると「富士山」のメロデイーが聞こえる。 |
御中道トレッキング | お中道は海抜2300m付近で亜高山帯〜高山帯あたりで植生が左右で分かれ 面白かった。 冬の気候も厳しく、ダケカンバは幹を地に這わせ、蛇のようにくねっている。 山肌をまっすぐ登っているように一直線にはえているイタドリ科のオンタデは根が2mも あり、そこには水脈があるとか。ダケカンバと言いこれらの植物の生命力が感じられた。 富士山は1万年位前にできた比較的新しい山とかで、高い山の割には高山植物がないらしい。木漏れ日の中、木々の下のあるコケモモを食べながら歩く。 平成9年に雪代がスバルラインをこえ、1kmまで流れる被害が出たのを機にトンネルと共にできた導流堤を時々見る。金属製の網に岩石をつめたものとか。以前は強化プラスチックなどを使っていたが、風化が激しく金属製になった。 展望のよい所では、下には本栖湖、精進湖、西湖、青木が原樹海が、遠く聖岳、赤石、農鳥、北岳、甲斐駒まで見えた。 宝永山、大室山などの寄生火山も大小100ほどあり、御庭近くではロート状の噴火口も見られた。 |
樹海トレッキング | 樹海は自殺者で有名な所だが、そういう人は遊歩道近くにいるとのこと。見つけてもらって欲しいからか?との話。なんとなく気持は分かるけれど… 酢の木は高さ1mほどの落葉低木。葉を食べると酸っぱい味がした。ムラサキシキブの実は食べると甘い味がし、後味がチョット苦いそうだ。今回はできなかったけれど、山で見つけたら挑戦してみましょう。 五葉松(ヒメコマツ)の松ぼっくりをリスが食べると、エビフライのようになるという話は面白かった。 オオバツリバナがきれいな実をつけていたが、これはシカの好物とか。人間は樹海で迷うがシカは迷わないらしい。う〜〜ん 賢い。 樹海の玄武岩様溶岩は鉄分を含んでいるので磁石になっている。これが方位磁石がつかえない理由のようです。 |
今回の旅行は木村さんに企画していただきました。
トレッキングには参加せず車で往復していただいたりして、
大変お世話になりました。ありがとうございました。
Page Top へ